日本社会 Japanese society 2005 2 12

 私が、うるさいほど、「少子化対策」を主張しているのは、
「誰でも食べていける社会」を目指しているからです。
あるいは、「平凡だけれど、
努力していれば、いつか報われる社会」を目指しているからです。
 「人口が増えない社会」、あるいは、
「人口減少社会」というものは、どういうことか、わかるでしょうか。
これは、「限られたパイを奪い合う社会」となります。
 こうした社会では、生き残りのために、激しい競争が起き、
勝ち組と負け組に分かれていくのです。
やがて、このような「大競争時代」を経て、「階級社会」へと変質していくのです。
 また、こうした社会では、才能や財産がないと、成功することは難しいのです。
あるいは、親や知人が有力者でないと、成功への道のりは、かなり遠くなります。
 こういうことを避けたいために、
強く「少子化対策」を主張しているのです。
 人口増加社会では、「パイ」が増えていきますので、
多くの人が勝ち組で、負け組は少数となります。

少子化→市場規模の減少→企業の売上高の減少→給料の減少→消費が低迷→企業の売上高の減少

 このようになりますので、企業としては、生き残りのために、激しい競争が起きます。
そして、同じ産業なのに、成功する企業と、衰退する企業に分かれます。
 このような「大競争時代」の中に、サラリーマンやOLは、巻き込まれていくことになるのです。
こうした大競争は、かつて日本社会には、なかったかもしれません。






































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